おくすりあそび
「やった!ついに完成した!」
苦節3年。
長かった。本当に長かった。
ある日、研究室で偶然見つけた薬の調合レシピ。
豊胸の薬、成長する薬、性転換薬…いろんな薬の調合の仕方が書いてあった。
材料集めに1年、おにいちゃんにばれないように調合するのに1年半、動物実験に半年…いろんなことがあったよ、本当に。
でも、その苦労がついに報われるんだ!
この薬で遊び尽くす!
まずはおにいちゃんだ!
とはいえ、どうやって飲ませたらいいか…。
この薬、見た目悪すぎるんだよね。
なんというか、毒々しい。
う〜ん。
他の薬と混ぜたらいい感じの色にならないかなぁ?
その辺りは明日ゆっくりと考えようっと♪
―翌日
一晩じっくり考えたけど、一番妥当な方法は食事に混入することかな。
混ぜたら変な効果に変わっちゃいそうだし。
…それはそれで楽しそうだから、後でおにいちゃん以外の人で試してみようかな?
でも、今回は普通に使ってみよう。
さて、今手元にある薬は5種類。
・性転換薬:性転換させるお薬。一番重要だね
・豊胸薬:胸をおっきくするお薬。…わたしも使おうかな?
・幼化薬:子供みたいな体型に変えちゃうお薬。仮にわたしが飲んでも、近所のおばさんが飲んでも同じくらいの年齢になるよ
・媚薬:定番だよね
・催眠薬:催眠状態にするお薬。うまく使えば、簡単な記憶操作くらいはできるかも。…あまり信頼性はないけど
レシピはまだあったけど、材料と機材が不足していて、3年じゃ作れなかった。無念。
研究室の設備増強しようかな…。
そうすればもっとたくさん作れるのに。
でも、これだけあればしばらくは楽しめるね。
おにいちゃんに飲ませるのは、とりあえず『性転換薬』かな。
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「おにいちゃ〜ん、ご飯だよ〜」
「おう、今行く」
妹の双葉が作る料理はおいしい。
これならいつ嫁に行っても大丈夫だと思う。マッドな(自称)化学者を嫁に欲しがる物好きがいれば。
黙ってりゃ可愛いんだし、彼氏の一人でも作って兄を安心させて欲しいし、親父の遺した地下の研究室に入り浸ってばかりいないで、たまには外に出て欲しいものだ。
とはいえ、双葉の研究の方が俺より収入がいいんだよな。何故か。
だからあまり強くいえないのも現状。
まあ本人がそれで満足ならいいか、と最近は諦めている。
料理を口に運ぶ。
何かいつもと違う味がしたような気がする。
「双葉、味付け変えた?」
「え?そんなことないよ?」
…気のせいか?
そう思ってもう一口食べてみる。
いつも通りの味。おいしい。
なんだったんだろう。
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夜。
ぐっすりと眠っている清彦。
いい歳して、お腹を出して寝ている。だらしないものだ。
その体に変化が起きていた。
体全体が少しずつ、少しずつ小さくなっていく。
それと同時に筋肉が失せ、肌が白くなる。
肩幅や腰が狭まり、逆にお尻は大きくなる。
短かった髪も、肩辺りまで伸び、それに相反するかのように、脛や腕の毛は抜け落ちていった。
顔もやや小さくなり、顔付きも柔らかで繊細なものになる。
太めの指はほっそりとして、筋肉質だった腕も華奢なものになっていく。そして足も小さく細くなっていった。
それなりにあった腹筋もうせ、細くてなだらかなお腹と、可愛らしいおへそが外気に触れた。
股間にあった男性器も、だんだんと小さくなっていき、最後には消えてしまう。
そして、少しずつ女性器が形成されていった。
一晩かけて変化は行われ、日が昇る頃に最後の変化が起きた。
何もなかった胸板が、徐々に膨らんでいく。
それほど大きくはないが、明らかに男性のものとは違うふくらみ。
乳首も可愛らしいピンク色になり、変化は収まっていった。
ベッドに眠っていたのは、二十代前半の若い男性だった。
しかし今は、十代の少女。
清彦は、一晩で女の子になったのだ。
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じりりりりりりり…
…いつものように目覚ましがなる。
いつものように枕元に手を伸ばし…手を伸ばし…手を…なんで届かないんだ?
それに、腕を伸ばしているのに服から手が出ない。
何かおかしい。
…まあいい、とりあえず目覚ましを止めよう。
うつ伏せになって起き上がり、枕元にある目覚ましを止める。
その間にも気になることはたくさんあった。
髪が鬱陶しい。ズボンの裾から足が出ない。力が入らない。
そしてかすかに、ふわりと揺れる胸元。
…凄く嫌な予感がする。
パジャマの前を開く。
…少し小さめだけど、柔らかそうな乳房がそこにあった。
俺は股間に手を伸ばした。
ふにょ、としたありえない感触が返ってきた。
「な、なんじゃこりゃぁ!!」
その叫びも、いつもと違う高い声。
俺は、女になっていた。
「…どしたのおにいちゃん?」
俺の叫びを聞いて、双葉がやってきた。
「…誰?」
「お、俺だ、清彦だ!」
「ええ!?嘘?本当におにいちゃん?」
なんですかその驚き様は。
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「…本当にお前が原因じゃないんだな」
「うん、知らないよ」
わたしが作った薬が原因だって知れたところでどうなるわけでもないけど、おにいちゃんが原因を知らないほうが面白いと思ったので黙っておく。ばれないように演技する楽しみもあるしね。
わたしは頭の中で、今からどう楽しむべきかを全力で考える。…よし、これでいこう。
「それにしても、すっかり綺麗になっちゃったねぇ」
「…そうか?」
「はい、鏡」
愛用の鏡を手渡す。
鏡を覗き込んだおにいちゃんは、驚いた表情になる。
そんな顔も様になるなぁ。素敵。
「これが…俺?」
お約束のセリフきました!性転換モノの定番「鏡に映った自分の姿に驚く」ですよ奥さん!
戸惑うような声の響きがなんとも言えないくらい可愛いのよ!生でお聞かせできないのが本当に残念。
「街を歩けば絶対声かけられるね」
「うん、俺ならかける。玉砕覚悟でナンパする」
ふられること前提かよ。我が兄ながら情けない。あ、今は姉…このネタはもういいか。
「で、これ戻せないかな?」
「やっぱ戻りたい?」
「ああ。仕事とかもあるし…」
うん、予測通り。戻りたいよね。
でも駄目。わたしが楽しんでないもの。
仕事の心配なんて要らないよ。一生養ってあげるから…。
という考えを抱いていることを一切見せず、わたしはこう言った。
「じゃあ…戻せるかどうか調べてみようか?」
体に直接、ね?
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「…ゃ…ぁん!」
「おにいちゃん、こっちは真面目にやってるんだから変な声出さないでよ!」
「…そ、そんなこと言ったって…ひゃん!」
…無理!絶対無理!
な、なんだよこの感覚!?胸だけでこんなに気持ちいい!
これで他の場所を触られたらどうなる?
…興味はあるけど、怖い。耐えられるか、俺!?
「うーん、大きすぎず小さすぎず、形がよくて揉みやすい。そして感度も良好…っと」
本当に真面目に調べてるのか?
双葉の顔を見てみる。
…笑っていた。
あの笑い方は…危険だ。
以前風邪を引いた時に、『風邪の特効薬』を自作してきた時と同じ表情。
その時は、その薬の副作用で3日間昏睡したっけ…。風邪は確かに治ったけど、意味はなかった。
…間違いない。真面目に、かつ楽しみながらやってやがる。
「じゃあ次は…下だね…ふふふ…」
「あ、あの、双葉さん?今日はこの辺にして…」
「ダメだよ♪」
そう言いながら、双葉は俺の股間を弄りだす。
ぬちゃぬちゃ、という音を鳴らしながら、双葉の指―いや、俺の秘所は快感を生み出してくる。
「ひゃん!ぁぁ!ゃあ!あぁん!」
―やばい。何も考えられない。
今まで感じたことのない快楽の波が襲ってくる。
未知の快感に、成り立ての俺が耐えられるわけもなく。
「ふひゃぁ!あぁ!ゃあん!いゃぁ!」
「う〜ん、いい声で鳴いてくれるねぇ。攻め甲斐があるよ」
そう言いながら、双葉は俺を弄っていた指を舐める。
「…うん、女の子の味だ。なかなか美味しいねぇ」
「な、舐めちゃ駄目ェ!はぅぁ!」
「…面白い声出すね」
天国の母さん、そして多分天国にはいないだろう親父へ。
我が妹は、間違った方向に成長してしまったようです。
「で、おにいちゃん、どうしてほしい?」
「ど、どうしてって…ひゃぁ!」
「イカせてほしい?止めてほしい?」
「…い、イカせて!」
そして、俺自身も。
「りょうか〜い。じゃ、本気で行くよ〜」
「え?」
マダ本気ジャナカッタノ?
「今夜は寝かせないぜ、べいびー」
「い、今は朝だー!夜まで続ける気かよ!」
…まあその前に俺が耐えられず、気を失っちゃったんだけどね。
「うん、おにいちゃん似合ってるよ♪」
「あんまり嬉しくないな…」
双葉が服を貸すから着ろ、と言ってきた。
最初断ったが、双葉が、
「おにいちゃん、冷静になって考えてほしい」
「な、なんだよ…」
「おにいちゃんは、仮にわたしが朝起きたら突然男になっちゃったとして、女物の服を着てて許せる!?」
「…それは…勘弁してほしいな」
「でしょ?それと同じで、わたしも女の子が男の服をだらしなく着こなすよりは、女物を着ててほしいのよ」
と言ってきたので、素直に応じることにした。…論点をすりかえられている気がしなくもない。
まあ…スカートじゃないだけマシか。
それに何だか、気分も落ち着いてきている気がするし。
「…で、俺は戻れるのか?」
「それをこれから調べるんだって。データは取れたしね♪」
あ、そこはちゃんとやっておいてくれたのか。じゃあ大丈夫だな。
…しかし、女の体は凄いな。
後でまた楽しもうかな…。
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ふふふふふ…『性転換薬』のデータが取れましたよ。
わたし個人としては、もっと改良しておきたいところだけど、これでも商品にはなるね。
後でわーちゃんにデータ送っておこう。
わーちゃんのところなら実験台も集まりそうだしね。
あ、わーちゃんっていうのはわたしの友人で、この薬みたいな不思議なものを扱っているの。
わたしの作った風邪薬や睡眠薬なんかも扱ってくれるから、本当に助かるね。
わーちゃんなら、この薬に興味持ってくれるだろうし、下手な企業に売るよりは金になるし、安全だよ。
世間に広がりすぎると逆に危ないからねぇ、こういうお薬は。
それにしてもおにいちゃんは随分と綺麗になった。女のわたしですら見惚れそうなくらいに。
服も似合ってるしね!
あえてスカートではなくレディースパンツを選択したのは、あのボディーラインをいつでも見られるようにしたかったから。
あのお尻の魅力を引き立てるならそっちの方がいいと思ったけど、わたしの見立ては正しかったと思う。脚が見られないのは残念だけど。
おにいちゃん的にはスカートよりマシだと思ってくれたらしく、すんなりと穿いてくれた。それも計算通り。
今のところ、内面的には大した変化はないみたい。
でも、多分子宮の機能も正常に働くだろうから、これから女性ホルモンの影響も出てくるだろうね。
そういった変化も調べられるかな?まあわたしとしてはそういう変化は興味ないんだけど。
それはさておき、別のお薬も使ってみたいな。
例えば『幼化薬』とかね。
さて、明日のおにいちゃんはどんな姿かな?
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そして再び夜になり。
静かに眠っている清彦。
女性の体になっても、寝相の悪さは変わらない。
そして今夜も変化する。
小さくなった体が、更に縮んでいく。
腕は短くなり、ぷにぷにとした質感に変わる。脚も同様に短くなる。
胴も小さくなり、それほど大きくなかった胸もぺったんこになっていく。
顔は更に小さく、そして幼い雰囲気を作り出していった。
股間の茂みが抜け落ち、柔らかそうな丘が現れる。
それに反比例するかのように、髪は腰まで伸びていった。
ベッドには、大人の服に包まれた、小さな少女が穏やかに眠っている。
この少女を清彦とは誰も思わないだろう。
元凶である双葉以外は。
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じりりりりりりり…
…いつものくせでセットしためざましがなってる。
めざましまでてがとどかかないので、すなおにふとんからでて…あれ?
なんで、そでがこんなにブカブカなんだろう。ズボンからもあしがでてないし…。
きのう、ふたばからかりたパジャマ…サイズはちょうどよかったのに。
そういえば、なんだかまわりがおおきくみえるよ?
なんでだろう、おかしいな?
ぼくはどうなってるんだろう?
あ、めざましとめなきゃ。
あ、あれ?こんなにたかいところにめざましおいたっけ?
う、う〜ん…よし、とどいた!
…いやなよかんがする。
あ、おしっこしたくなっちゃった。
いそいでトイレに…あっ!
バタン!
うぅ〜、すそふんずけてころんじゃったよ〜。
…なんだかなみだがでてきた。いたい、いたいよう〜。
ぼくはなくのをがまんできなかった。
「うぅ〜…ひっく…ひっく…」
そうしているうちに、おしっこのほうもげんかいになっちゃった…。
じわりとおしっこが、またのあたりをぬらしてる…。
ああ、ふたばにおこられちゃうよぅ。このパジャマ、ふたばのなのに…。
「ひっく…ぅわぁ〜ん」
きづいたら、ぼくはこえをだしてないていた。こんなふうにないたのはいつぐらいだろう。
どうして、なくのをがまんできないんだろう。どうして、おしっこもらしちゃったんだろう。
ぼくには、もうなにもわからなかった。
ただ、ぼくのこえをきいてかけつけたふたばが、やさしくだきしめてくれたのがうれしかった。
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『幼化薬』の効果はわたしの予想以上に絶大だった。
『性転換薬』はあくまで肉体を変化させるだけだった。だからおにいちゃんの性格にほとんど変化はなかった。
だけど『幼化薬』は違った。
体が子供になると同時に、脳や精神面まで幼くしまったらしい。
原因は多分、若返っちゃったからだと思う。
ようするに、この薬は肉体を子供のようにするのではなく、肉体年齢を低下させる薬なのだろう。精神面での変化はその副作用だと思う。
…これはうまく調整すればすごいことになりそうだ。この薬についてはもっと研究する必要があるね。
で、おにいちゃんの処遇だけど。
「ふたばぁ、このふく、ひらひらしすぎだよぉ」
「えぇ〜、可愛いのに〜」
「…かわいいっていうなよぉ」
不満そうに顔を膨らませるおにいちゃん。その仕草もまた可愛らしい。
昔、わたしが着ていた服を着てもらうことにしたんだけど、その服が子供っぽいのが気に入らないみたい。
でも、今はそれが似合うんだから、着て貰わないとね。
それにしても随分と可愛くなったもので。
これはこれでまた楽しめそうだ。
しばらく大人に戻さなくてもいいよね。その方がなんとなく女の子の体に慣れてもらえそうだし。
…でも、この状態のお兄ちゃんに『豊胸薬』飲ませたら、どうなるのかなぁ?
胸だけ大きくなる?体も成長する?ああ、気になる!
これはやるしかないよね?
昨日までは食事に混入してたけど、もうその必要もない。
わざわざ寝ている間に効果が出るように調整する必要もない。
だって、おにいちゃんはわたしのものだもの。
「おにいちゃん、これ飲んでちょうだい」
「…それなに?」
「魔法のお薬」
「…まほう?」
…脳の機能(というか、記憶力?)も低下してるんじゃないだろうか。
それはそれで都合がいいけど、少し寂しい。
「おいしいの?」
「愛情は篭ってるよ?」
「…のまなきゃだめ?」
「駄目♪」
可愛らしく言ってみる。
それでも怖がって手を出さないおにいちゃん。
男らしくないなぁ。…って今は女の子か。
じゃあ、しょうがないよね?
わたしは薬を口に含む。
うわ…まずっ…。
これは改良しないと駄目ね。
次に、おにいちゃんに口付けする。
おにいちゃんは驚いて目を見開く。でも、口は堅く閉じたまま。
…口開けろよぅ。
わたしはおにいちゃんの脇をくすぐる。脇弱いんだよね、昔から。
狙い通り、くすぐったさに耐えられず笑い出したところに下をねじ込み、そのまま薬を飲み込ませる。
ついでにおにいちゃんの小さな舌も味わう。
「ん…んぅ…んぁ…んむ…ふ、ふたばぁ…」
「ぅん…にゅむ…ぁむ…ん…ぷは…、おにいちゃん、可愛い♪…んちゅ…ん」
「…ん…んぁ…あん…んむ…ん…」
…ああ、気持ちいい…はっ!
いけないいけない。目的を忘れるところだった。
まあ…キスに夢中になってるうちに薬も喉を通ったようだし…まあいいか。…わたしも少し飲んじゃったけど。
そしてまたキスしてみる。
今度はおにいちゃんも、積極的に攻めてくる。
お互いに舌を絡め合い、求め合う。
この舌は、わたしのもの。ううん、おにいちゃんの体は、全部わたしのもの。
…あれ?薬効果でないなぁ…。
おにいちゃんの胸も、わたしの胸も大きくならない。
いや、なんとなくむず痒さは感じる。でも、見た目は変わらない。
…おかしいなぁ。
わたしはおにいちゃんの胸を触ってみる。
「んひゃ…!ふ、ふたばぁ…いきなりさわらないでよぅ…」
「…おにいちゃんもさわっていいよ?」
「そ、そういうもんだいじゃ…ぁん!」
う〜ん、子供の高い声での喘ぎもいいけど…物足りないなぁ。
肉体年齢をあげる薬も作ろうかな?
そうすれば昨日のおにいちゃんの大きさに戻せるだろうし、その後また『幼化薬』で戻してもいいし。
…まあそれは後で考えよう。
今は、このおにいちゃんの胸を楽しもう。
ちっちゃくて、平らな胸…あれ?なんか膨らんできた。
少しずつだけど、おにいちゃんの胸がおっきくなっている。
…なるほど。『豊胸薬』は揉んだ方がいいのか。体が成長するわけではなく、胸だけピンポイントに大きくなる。
これはいいね。そうとわかれば…えい!
もみもみ、もみもみ
「んひゃぁ!ぁぁん!いゃぁ!ああん!」
小さい体だけどよく感じているね。可愛い♪
ほら、おっぱいももう手の平いっぱいの大きさになってる。
「ほら、おにいちゃんのおっぱい…大きくなったよ♪」
「…え?…んひゃぁ!…ほ、ほんとうだぁ…あぁん!」
「嬉しい?」
「…ん…どうだろ…ぁん!…ぼく…おとこのこだし…んぁあ!」
ふむ、男の子の胸が大きくなっても、本人は嬉しくないか。
…でもおにいちゃん、間違ってるよ?今、おにいちゃんは…。
「何言ってるの、おにいちゃんは女の子でしょ?」
「…え?」
「ほら」
わたしはおにいちゃんを抱きかかえて、お風呂に移動する。
お風呂には大きな姿見が置いてある。
お兄ちゃんを抱えたまま鏡の前に腰掛ける。
「ほら見て、おにいちゃん。可愛い女の子がいるよ?」
「…これ、ぼく?」
「うん、この小さくて可愛い女の子が、わたしのおにいちゃん」
「で、でも…」
「顔も、オマタも、おっぱいも、おしりも、全部女の子なんだよ?」
ゆっくりと言い聞かせる。
これから女の子として生きるおにいちゃんに、わたしが最初に教えてあげること。
それは、おにいちゃんは女の子だということ。
わたしはおにいちゃんを男に戻す気はない。だって、こんなに可愛くて、あんなに綺麗になる女の子だよ?
そんな素敵な存在を失うなんて罰当たりなこと、わたしにはできないよ!
「…ぼく、おんなのこ?」
あ、自信なくなってきたね、男としての自分に。
精神まで幼児化してくれたおかげで、こういう認識も変えやすくなってるのかな?
だとしたら、『幼化薬』は本当に凄い薬。せっかく作った『催眠薬』が意味なくなっちゃうなぁ。
「そう、おにいちゃんは女の子。わたしの、大切な女の子」
「おんなのこ…なんだ…ぼく…」
完全に堕ちたかな。
これで成長するお薬を飲ませたとしても、『自分は女の子だ』という認識だろうね。体が大人になったって、それだけで知識が増えるわけじゃないもの。
「ほら、女の子のおにいちゃんは、どうしたいのかな?」
おにいちゃんの耳元で囁く。
「おっぱいを大きくして欲しい?」
「…うん」
「大人の女の子になりたい?」
「…うん」
うん、そうしてあげる。だって、おにいちゃんはわたしのものだもん。
でも、その前に一つだけ選んで欲しい。
「…わたしの…わたしのおねえちゃんになりたい?妹になりたい?それとも…」
この世でただ一人の。
「一番大切な人になりたい?」
これが一番大事な事。
これから始まる二人の生活。新しい生活に挑む為の、新しい関係。
それを、『おにいちゃん』として最後に選んでね。
「ぼくは…」
「うん」
「ぼくは…ふたばの…いちばんにしてほしい…」
…嬉しい。一番選んで欲しかったものを選んでくれた。
「うん、じゃあおにいちゃんも…わたしを一番にしてね?」
「うん。ふたばはいちばんだいじなおんなのこだよ。ずぅっとまえから、ね」
そして再び互いの口を求め合う。
「ぅん…ん…ん…む…ぁむ…」
「ん…む…ぁむ…ん…にゅぁ…ん…」
今度は、おにいちゃんがわたしの胸を揉んでくる。
「…ぁああ!」
な、なにこれ!?なんでこんなに、胸だけで感じるの!?
ま、まさか…『豊胸薬』は感じやすくなる効果もあるの?…もしかして『媚薬』も必要なかったりしますか?
「…ふたばのおっぱい…おおきくなぁれ」
「ぁぁ…ひゃぁ…ああん!」
今まで感じたことのないほどの快楽が、胸から生み出される。
それに伴い、だんだん大きくなる胸。
「おおきくなったぁ♪」
笑いながらおにいちゃんが言った。
そして、わたしの胸に顔を埋める。
「あったかい…ふたばのにおいがするぅ…」
「………恥かしい事言わないでよぅ」
悔しいのでおにいちゃんのあそこを弄る。
「うっひゃぁああ!」
「面白い声上げちゃって。感じやすいんだねぇ…」
さて、おにいちゃんを、愛してあげよう。
真に女の子になった、その実感をあげよう。
だって、おにいちゃんはわたしの『一番大切な人』だから。
―その夜、わたし達の声が止む事はなかった。
翌日、わたしのブラのサイズが合わなくなっていた。
…ブラ高いんだよねぇ。痛い出費だ。
まあこれも愛、ということで。
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「…というわけなのよ。もう、おにいちゃん可愛くて可愛くて」
「そうか…私もその場に立ち会いたかったな」
まったく、我が友人は面白い薬を持ち込んでくれる。
なにせ、人の人生を丸々変えてしまえる薬だ。
私、木原若葉は薬屋をやっている。
といっても、風邪薬や頭痛薬といった普通の薬を売っているわけではない。
非合法なお薬でもない。ああいうの嫌いだし。
私が扱っているのは、秘薬とか魔法薬とか…まあようするに『非現実的な薬』である。
こういう薬は手に入れにくい分、高値で取引される。
例えば、この『中国の奥地に住む仙人が作ったと言われる仙薬』は、一つ売れれば一ヶ月生活できる。うさんくさいのに。
あ、実際に効果があるものしか扱ってないから誤解のないように。信用第一なんだから、こういう商売は。
まあ稼ぎの大部分は、こういった薬を集めるために消えるわけだが。
「まさか性別まで変えてしまえるとはね」
「考えた人は凄いねぇ」
まったくだ。作り上げたあんたも凄いけど。
「…それにしても、随分と立派な乳房をお持ちになりましたな」
「…ただいま凄く後悔しています」
「何故?私は羨ましいくらいだが」
「…凄く重い。そして一部の服が着れなくなりました」
贅沢な悩みだ。
「…使ってみようかな、私も」
「…揉んでくれる人いるの?」
「揉んでくれない?」
「嫌です」
つれないねぇ。
まあ、見せる相手が客か双葉しかいないんじゃ意味はないからいいけどさ。
「しかし、こういう薬は試してみたくなるよ、本当に」
「男になってみる?」
「嫌だね。私は女である自分が気に入っているんだ」
…いい具合に客でも来ないかな?
できれば、どうしようもないろくでなし。
もしくは新しい自分を求めているような少年。
まあ、そんなに都合よく客が来るわけ…
がらら
「…誰かいませんか?」
…来たよ、おい。高校生くらいの少年が。
見た目は、華奢で女顔。なにやら深刻そうな顔をしている。
多分、女の子の様に見える容姿に対する悩みかな?そういうの結構多いし。
この年代の子はあまり金を持ってないうえに、後の事を考えないで薬を使おうとするから普段は追い返す。
でもまあ…いい機会だし、ねえ?
大丈夫、悩みはなくなるから。間違いなく。
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「あなたの名前は?」
「ささかわとしあき、です」
「としあきくんね?漢字ではどう書くの?」
わーちゃんが少年にメモ帳を手渡す。少年がそれに名前を書いて返す。
笹川利明くんか。
「…りめいちゃん、っていうのがいいかな(ぼそっ)」
…は?何を考えてますかあなたは。
まさか客を…!?
「まあとりあえずお茶でも飲みながら話をしましょうか」
そう言いながらお茶の支度をするために奥に引っ込む。…中なら何仕込んでもばれないもんね。
何を仕込むつもりなんだろうか。『性転換薬』か…『幼化薬』かな?あれなら見た目で楽しめるし。
「はい、どうぞ」
…え?わたしの分もあるの?飲みたくないなぁ。
とか考えていたら、隣に腰掛けたわーちゃんが耳元で
(大丈夫だ、双葉の『には』何も仕掛けてないから)
…頼みますよ、本当に。
帰ってから『胸を小さくする薬』と『大人になる薬』作らなきゃならないんだから、あまり余計な手間を増やさないでほしい。
まあそれはいい。問題は利明くんだ。
彼は目の前に置かれた湯飲みを見る。
「大丈夫、毒は入ってないから」
…いや、間違いなくもっとやばいもの入ってますよね。
その言葉に安心…はしてないけど、とりあえず利明くんはお茶に口をつける。
「さて…このお店の事はどこで聞いたのかな?」
「ネットで噂になってたのを見て…」
どんな噂だ。
「ここなら、どんな薬もあるでも手に入るって…」
「まあ確かに手に入るわね。でも、高いわよ?」
「どれくらいですか?」
「これくらい」
電卓をポチポチと押して、適当な金額を示す。あ、これ普段の3倍くらいの値段だ。
…普通の人じゃ手を出せないお値段です。間違いなく、薬売る気ありませんこの人。
「マジ…で…すか?」
「うん…と言いたいところだけど、今日は特別サービス」
「…サー…ビス?」
「そろそろ効いてきてるかな?」
「…え…あれ…なんか…ぼぅっと…する…?」
これは…『催眠薬』か。
何故この薬を?もっと他に、色々とあるだろうに。
「利明くんは、なんでこのお店に来たのかな?」
「なやんで…いることがあって…それで…」
「どんなこと?」
「よく…どうきゅうせいから…おんなみたいなかおって…ばかにされます」
薬に頼るほどの悩みかな、それ。悩みは人それぞれだけどさ。
「それで?いっそ本当に女の子になる?」
「…それは…いやです」
「嘘。あなたは女の子になりたいんじゃない?」
「そんなこと…ない…」
「本当に?絶対?」
「…ないと…思います」
「ううん、やっぱりあなたは女の子になりたいのよ」
「…そうでしょうか?」
「そうよ」
「…そうなのかな?」
「うん、間違いない」
「そうだよね…女の子になりたいんだ、僕…」
うわ、洗脳した!しかも随分と簡単に!
…なるほど、『催眠薬』はこのように使うのか。
これなら合意の上で色々やれるわけだ。
…まあわーちゃんなら合意なくてもやるけどね!間違いなく!
「じゃあ、女の子になりましょうか?」
そう言って、わーちゃんは『性転換薬』と…『幼化薬』を取り出した。
二つも?何をする気?
まったく…わたしまで楽しくなってきたじゃない。
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『性転換薬』と『幼化薬』を大体7:3の比率で混ぜる。
「わ、わーちゃん!何してるのさ!?」
「大丈夫、任せておいて」
自分の作った薬と、自分の友人を信じなさいって。
利明はまだぼーっとしている。
この状態なら薬も素直に飲んでくれるか。
「ほら、これを飲んで?」
「は…い…」
ぎこちない動きで薬を飲む利明。
双葉の話では、急激な変化による体の痛みを減らすのと、薬の機密保持のために、わざと効果が遅くなるように調合してあったものしか試してないらしい。
で、今飲ませたのはそういた調整は一切なし。注文にあわせて調整する為の原液、といったところか。
さて、どれくらいで効果がでるかな?
―7分後。
「…っ!…痛いっ!」
「…効いてきたみたいね」
「からだ、からだが、からだじゅういたいっ!いたいよぅ!」
さすがに体の変化が激しいと、痛みも凄いらしい。
でも我慢してもらわないと。その痛みが体を変えるのよ。
まず変わったのは体格。
華奢だったとはいえ、男の子だ。それなりに身長はあったし、肩幅も広かった。
それがどうだろう。
身長は徐々に縮んでいく。肩幅はぎゅぅ〜っと狭まっていく。
あっという間に服はぶかぶかになり、ズボンがずり落ちそうになる。
髪が背中まで一気に伸び、柔らかそうな質感に変わる。
体中が柔らかくなり、肌は綺麗に。
「な…なにが…!?こえがっ…!」
喉仏もなくなって、声も可愛くなった。まるで子供のような、綺麗なソプラノ。
顔も、元々女顔だったのにさらに可愛くなる。
目は優しげに、鼻と口は小さく、眉は細く…そして全体的に幼げになる。
体の変化も更に進み、最終的に思春期に入った頃の少女のような体格に。
「あぁ…小さくなってるよぅ…」
股間を押さえながら呟く利明。
…見てるほうからはわからない変化だよね、これ。服着てるんだし。
「…なくなっちゃった」
大丈夫、代わりにもっといいものが出来るから。
私は利明の後ろに回りこむ。
そして胸を掴む。
「えいっ!」
「きゃっ!」
うん、いい声だ。
そして揉んでみる。
「きゃぅ!な、なに…これ…?」
「うん、あまり大きくない」
狙い通りだ。
双葉から貰ったデータには、薬の成分も含まれていた。
データを見ると『性転換薬』の成分には、『幼化薬』の効果を押さえるものが含まれていた。
それをうまく利用すれば、このように肉体の変化する年齢をコントロールできるのだ。
多分双葉も気付いていないであろう。薬の専門家である私の、長年と経験と勘による賜物である。
さて、変化も止まったようだし…まずは女の子の体を体験してもらいましょうか?
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ぴちゃぴちゃと、部屋に淫靡な音が響いてる。
わーちゃんは利明くんの大切なところを指で弄んでいた。
「…どう…きもちいい?」
「ひゃぁあ!ぃやぁ!な、なにこれぇ!おかしく、おかしくなっちゃぅぅ!」
おかしくなりそうなのはこっちの方です。
そんな可愛い声を上げて、そんな気持ちよさそうな顔されたら…わたしも…。
「うん、『媚薬』の効果もいいね。ちょっと触っただけで…ほら」
「ふひゃぁあぅ!」
利明くんの体が跳ねる。
「いい反応。…でもまだ始まったばかりなのよねぇ」
「…ま、まだ…あるの?」
「大丈夫、私に任せておきなさい」
わーちゃんは利明くんに微笑む。
優しそうな表情だが、目は獲物を狙う野生動物のような輝きを湛えていた。
「…さて、指も飽きたし…今度は味わおう」
わーちゃんはそう言って、利明くんのあそこに顔を近づけ、舐めだした。
「んみゃうぅぅ!」
「あら可愛い子猫ちゃんねぇ。そう思わない、双葉?」
突然話を振らないでください。
喋ってる間も利明くんを舐めるのを止める気はないらしく、顔をこちらに向けていない。別にいいけどね。
「…まあ…そうだね」
「でしょう?あんたのお兄さんとどっちが可愛いかな?」
「断然おにいちゃん」
「あら即答ね」
「不服?」
「いいえ。乙女に選択肢があるわけがないもの」
…どういう意味かな?
おにいちゃんが可愛いのは当然じゃない。体を成長させれば綺麗になるだろうし。
「その方が双葉らしいしね」
「…何か引っかかる言い方だね」
「気にしない、気にしない…っと。さて利明くん、女の子の体は気持ちいいでしょう?」
「は、はぁい、き、気持ちぃいで…ふぇぁあ!」
「なってよかったでしょう?」
「ふぁ、いぃ〜」
「これからも、気持ちよくして欲しい?」
「…これからも?」
「そう。ずぅっと可愛がってあげようか?」
利明くんを弄るのをやめるわーちゃん。
真剣な表情で利明くんを見つめる。
「嫌ならしょうがないけど、男に戻ってもらうことになるね」
「え…?」
「だって、突然女の子になって、今までどおりに生活できると思う?」
「それは…」
「さ、どちらを選ぶ?選ぶまで私は何もしないよ?」
ひどい人だね。わたしも似たようなもんだけど。
利明くんは真剣な表情で考え、答える。
「…女の子になりたいです」
「家族や友達ともお別れよ?いいの?」
「…はい。戻っても…いい事ないですし…」
顔を俯かせ、呟く。なにやら複雑な事情がありそうだ。
でもそんなことには興味ないんだろうね、わーちゃんは。
表情を崩し、利明くんに笑いかける。
「うん、じゃあ今日から貴方はリメイちゃんね」
「リメイ…?」
「そう、私の妹になりなさい。そうすればずっと可愛がってあげる」
悪魔の囁きだ。今ならまだ戻れるぞ、少年。
まあ戻らないだろうけどね。
「はい…僕…お姉ちゃんの妹になります」
「あら、もうお姉ちゃんって呼んでくれるの。嬉しいわ」
「はい…ええと…だから…続きを…」
「ああ、ごめんなさいね。じゃあ、楽しみなさい」
わーちゃんはそう言い、再び利明くん―リメイちゃんのあそこを攻め始める。
「ひゃ…い、いいです…お姉ちゃん…」
「ふふ…可愛いわよ、リメイちゃん♪」
「ぁあ…ぅ…ふぁぅ…ぅみゃう…ああん!」
「では、そろそろイきますか」
「ぁ、ああ、何か、何か来るよぅ!あ、ああ、あああぁぁ――――――」
こうしてリメイちゃんは、女の子として始めての絶頂を迎えましたとさ。
…というか、わたしは何故ここにいるんだろうねぇ?
見てるだけかよ。ちくしょう。
…帰ったらおにいちゃんで遊ぼう、たっぷりと。
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「それにしても、いい薬だねぇ」
「…楽しんでもらえたみたいだからいいですけどね」
「褒めてるんだから、素直に喜んでよ」
「喜べるか!」
双葉、冷たいなぁ。自分だけ除け者だったのが寂しかったのかねぇ?
混ざりたいなら混ざればいいのに。お姉さんの胸の中はいつでも開いてますよ?
「あの…」
…ああ、ごめん、もう定員が塞がっちゃったわ。
店の置くから、着替えてきたリメイが出てきた。
私が昔着ていた服から、できる限り可愛いものを選んで渡したのだが…私より似合うじゃないか。
なんかずるい。
「似合うよ、リメイ。ねえ双葉?」
「うん、わたしが男だったら即ナンパするね」
「…あげないよ?」
「間に合ってます」
なら安心。
さて、この可愛い子をどうしてくれようかな。
色々とやりたいことはある。
でもまあ…最初はやっぱり。
「じゃあ、服を買いに行きましょうか」
「はい、お姉ちゃん」
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わたしの目の前に、新しく作った薬が二つある。
一つは『成長薬』。『幼化薬』を元に調合した、体を成長させるお薬だ。
そしてもう一つ。
この薬は、レシピやわーちゃんからの意見を参考に調合した特別品。
これがあれば…ふふふ、楽しみだねぇ。
「あ、ふたば、おはよ〜」
「うん、おはよう、おにいちゃん」
おにいちゃんと朝の挨拶をする。
おにいちゃんは今、可愛らしいピンクのパジャマを着ている。
子供用のパジャマから出ている手足は小さい。
でも胸元を見ると、体の大きさとは釣りあわない大きさの膨らみが存在した。
(まあリンゴくらいの大きさだが、今のおにいちゃんの肉体年齢からすれば凄い巨乳だ)
このままの姿もいいねぇ。でも、あの大きなおにいちゃんも、綺麗でカッコいいしなぁ。
ああ、やっぱ両方欲しい!
…やっぱりあの薬を使わなきゃ駄目だね。
わたしの思い通りに、おにいちゃんを変えられる、魔法のお薬をね。
でもあのお薬を使うためには、まずこの薬を飲んでもらわないと。
でないと、男の姿まで対象になっちゃうからね。
おにいちゃんは二度と男に戻れなくなるけど、別にいいよね?
だっておにいちゃんはわたしのものだから。女の子の姿であっても、おにいちゃんはわたしのおにいちゃんだから。
だったら、おにいちゃんが完全に女の子になったっていいじゃない。そう思うでしょ?
「おにいちゃん、このお薬飲んで」
「…おいしくなさそうだね」
「でも愛情は篭ってるよ?」
「…あいじょう…なら…のまなきゃだめだね」
そう言っておにいちゃんは恐る恐る薬を飲んだ。
あ、口移しで飲ませてあげれば…駄目だ、それだと間違って飲んじゃうかも。
少なくとも、今日おにいちゃんに飲んでもらうお薬は、わたしは飲んじゃ駄目。
「…のんだよ」
「それじゃあこっちにおいで」
「うん♪」
ソファーに腰掛けてお兄ちゃんを誘う。
おにいちゃんを膝の上に腰掛けさせ、ぎゅっと抱きしめる。
「うん、やっぱおにいちゃんはあったかいや」
「…ふたばも、あったかい」
「…ちょっと目を瞑っててね」
「うん!」
少しの間、幸せな気分で待つ。
こうしていると凄く落ち着く。
大切な人を抱きしめるのは気持ちよくて、愛しくて、なにより嬉しい。
しばらくすると、抱きしめている感覚が変わる。
おにいちゃんの体が大きくなってきているのだ。
体全体が大きくなり、胸も更に膨らんでくる。
「ふ、ふたばぁ…服、きつい…」
あ、そうだね。破れちゃったらもったいない。
後ろから服を脱がす。
その間にも、体の成長は進む。ちょっと重くなった。…これが愛の重さか。
そして、成長は止まる。
「目、開けていいよ?」
「…あ、大きく…なってる?」
うん、さっきより大きくなってるよ。
さっきまでは幼女って言ってもよかったけど、今は…少女かな。リメイちゃんよりちょっと年上くらいか。
顔つきはさっきより大人びてるけど、まだまだ子供らしさは抜けない感じだ。
さっきおにいちゃんに飲ませたのは、『幼化薬』を少し混ぜた『成長薬』だ。
リメイちゃんのときにわーちゃんが飲ませた薬と同じ効果だが、こちらは『成長薬』がメイン。
わーちゃんの薬が「大人から子供に」するのに対し、この薬は「子供から大人に」する。
間違ってわたしが飲めば、年をとってしまうだろう。
さすがにこの歳で成長することはないだろうから、老けるしかない。
わたしも女なので、さすがにそれは嫌だ。男でも嫌だろうけど。
「…このまま、するの?」
それは魅力的な提案だ。でもまだ駄目。
もちろん、後でたっぷりするよ、おにいちゃん。とても変わった、わたし達にしかできない楽しみ方をね。
「この薬を飲んでくれたら、しようね?」
「今度のは…色はいいね」
「でしょう?もちろん愛情篭ってる自信作」
「…出来れば、先にこっち飲ませてくれたほうが」
「順序って大切だと思うよ?」
命を粗末にしたくなければね。手順を違えて怪我したって、保障は誰もしてくれないんだから。
この薬の調合は、今のおにいちゃんの体の年齢を予想して調合したんだから、先に飲まれたら逆に困る。
今回のは色がいいおかげか、おにいちゃんもすんなりと飲んでくれる。
「おいしいね」
「…それは意外だ」
「意外なの!?」
味見できないからね。さすがに。
今度の薬は即効性。でも、見た目には一切の変化がおきない。
「なにも…起きないの?」
おにいちゃんも不思議そうな顔をする。
ふふふ、ここからが凄いんだよ?
「おにいちゃん、『大きくなって』」
「え?わっ!」
おにいちゃんの体が急激に成長する。
髪の毛は短くなったが、体全体は大きくなり、わたしと同じくらいの身長に。
胸の成長はそれほどでもないが、腰はキュッとくびれ、お尻は大きくなる。
先ほどまでわたしの顔より下にあったおにいちゃんの頭が、わたしの目の前にきていた。
顔つきも子供らしさが抜け、大人の色気を醸し出していた。
「…ほら、鏡見て」
近くにおいてあった手鏡を渡す。
「あ…これ…」
「うん、おにいちゃんはやっぱり美人さんだ♪」
「そ、そうかな」
鏡に映る自分を見て照れるおにいちゃん。
狙い通り、お兄ちゃんは、最初に女の子になった時の姿になっていた。
「じゃ、次は『小さくなって』」
「へ?えぇ!?」
今度は体が一気に小さくなる。
あっという間に朝起きたときの姿になった。
ただし胸はぺったんこになった。なるほど、『幼化薬』>『豊胸薬』か。思わずいいデータを手に入れてしまった。
そろそろ最後の薬の説明をしよう。
これがわたしの自信作、名付けて『スイッチ』。
この薬は単独で飲んだ場合、『性転換薬』による効果を固定し、以降『性転換薬』を飲んでも効果は発揮することがない。
これはこれで非常に便利だが、このお薬の真髄は他のお薬を混ぜた時に発揮する。
それは、混ぜた薬の成分を制御し、効果を自由に発揮することが出来ること。
今回混ぜたのは、『成長薬』と『幼化薬』、そしてわたしの体液を少々。(どこのかは秘密)
これにより、わたしのかけ声一つでおにいちゃんを大人にしたり、子供にしたりできる。さらに両方の薬の効果も切れば、この薬を飲ませたときの状態に戻すことも出来る。
まるで『スイッチ』を切り替えるかのように。
ただ、この薬は『性転換薬』との相性が悪すぎる。
既に飲んでいる人が飲めば、その変化は固定され、元の性別に戻せない。
さらに、『性転換薬』を混ぜても効果はないし、後で『性転換薬』を飲んでも効かなくなる
ようするに、おにいちゃんはもう二度と男には戻れないのだ。
そしてさっきも言ったように、それで別にいいの。
だっておにいちゃんはわたしのものだから。女の子の姿であっても、おにいちゃんはわたしのおにいちゃんだから。
だったら、おにいちゃんが完全に女の子になったっていいじゃない。
さて、それじゃあ始めよう。
大人と子供、両方を一度に楽しむ、最高に狂ったえっちをね。
「…んむ…ぁ…ぁん……ぅ…ん…」
抱きしめあいながら、互いの口を貪るようなキス。
そういえば大きいおにいちゃんとはキスしてないなぁ。
「…『大きくなって』」
わたしの腕の中で、おにいちゃんが成長してくる。
胸がムクムクと大きくなってきて、わたしの胸を徐々に押し潰してくる。気持ちいい。
わたしの頭を抱き寄せていた小さな腕が、長く細く伸びてきて、さっきより強い力でわたしを抱きしめてくれる。
絡めあっていた舌が少しずつ大きくなってくるのがわかる。それに伴い、舌の動きも激しくなる。
「ん…んむ…にゅぬ…むにゅ…ん…ぁあん……ゃあん…ぅにゅ…ん…んにゅんん…にゅむ…みゃぁ…」
互いの舌を堪能しているだけではない。下でも互いを求め合う。
互いの脚を絡め合い、太腿や膝をあそこに擦りつけ合う。
「ひゃん!」
「ゃぁあ!」
乳首同士の擦れ合う感覚を、互いの脚で与え合う感覚を、求めるように蠢くカラダ。
わたし達は、ただ互いを求めることだけに夢中になった。
「あっ…ぁあ!そ、そこだめェ!」
ああ、お兄ちゃんが感じてくれている。
感覚が高まってくるのと同時に、女としての経験の少ないおにいちゃんの声は激しく高まっていく。
イっちゃう?だめ、わたしがまだ足りない。イくなら一緒にイきたい。
でも大丈夫、イきそうになったら…
「『小さくなって』」
また体が幼くなっていく。
「はぁ、はぁ…」
子供サイズになったことで、おにいちゃんが感じる快楽の波も弱まっていく。
試しにあそこを直接弄ってみるが、くすぐったそうに体をよじるだけ。前回とは反応が違う。
やっぱり前回のは『豊胸薬』の影響もあったのか。
快楽の余韻を感じながら、おにいちゃんはわたしの胸に顔を埋める。
「ふたば…おっきいね…」
「ぁん…おにいちゃん…いじるなぁ…ゃぁ…」
小さいおにいちゃんは、おっぱいが大好き。まるで本当の子供みたい。
乳首を吸ってきた。
「お、おにいちゃん…ひゃぁ!す、吸ったって…母乳は出な…ぁあ!」
「でも、きもちいいんでしょう?」
いや、気持ちいいですけど!
吸うだけでは飽き足らず、乳首を甘噛みしたり、もう片方の胸を小さな手で一生懸命揉んできたりしてきた。
「ふひゃぁ!」
『豊胸薬』飲んでから胸が弱くなったよこんちくしょう!
絶対後で『貧乳化薬』作って元通りにしてやる!
「ふみゃぅ!ゃあ!」
「ふたば…ねこみたいなこえあげて…かわいい♪」
わーちゃんみたいなこと言うなぁ!
うう〜、ちっちゃいおにいちゃんに攻められるなんて…。
こうなったら!
「『大きくなって』!」
体が成長する。
今、おにいちゃんの顔はわたしの胸元。必然的にわたしの足は、おにいちゃんのあそこに近いわけだ。
おにいちゃんは未だ胸に夢中。
なら、わたしは…えい!
「んひゃぅ!」
足で攻める!
大きいおにいちゃんは、感度も良好。足でも充分に感じるようだ。
でも、おにいちゃんも負けてはいない。
大きくなった分、指も伸びたし力もそれなりに増えた。
だから胸に対する攻めも、その分強くなってきたわけで。
結果。
「ひゃう、ああ、いい、きもちいい!」
「だ、だめぇ、ぁん、むねだめぇ!」
弱い部分を責め合うこととなった。
そしてわたしもおにいちゃんも負けず嫌いなので、互いに手(足)を止めない。
それがさらに互いの快楽を高めあうことになる。
「ふ、ふたばぁ…もう…ああぁ!」
「う、うん、いっしょにぃ…ぃい!」
「「――――――――――――――――!!!!!!!!」」
二人同時に絶頂を迎えた。
…最後の声、近所に聞こえてないといいけど。
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ちいさな『ぼく』のからだは、おおきなからだのときよりきもちよくかんじない。
でも、ふたばにだきしめられると、すごくあんしんする。
大きな『俺』の体は、小さな体の時より敏感で、すぐ双葉にイかされる。
でも、双葉がくれる快楽は、凄く気持ちいい。
抱きしめられたり、撫でられたりするたびに、『ボク』は一層双葉が愛しくなる。
ベッドの上で愛し合い、快楽を与えられるたびに、『ボク』が女であることを実感する。
うん、ボクは女の子だ。
双葉にとって一番大切な女の子。
そして、双葉の事を一番大切に思っている女の子。
それでいいよね?
だって、双葉は一番大切な女の子なんだから。
おかしいことなんて、何もないよね?
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すやすやと横に眠るおにいちゃん。
眠っている姿も美しい。
おにいちゃんの寝顔を見ながら、わたしは次に作る薬を考える。
おにいちゃんにネコミミが付いてたら可愛いだろうな。
男性器を生やす薬を作って、おにいちゃんの処女を貰うのもありだね。
おにいちゃんそっくりの姿になって、おにいちゃんを攻めるのもいいかも。
そんな風に妄想しながら、わたしも眠りに付いたのでした。
後々設定を使いまわそうとした作品シリーズその1。
一応続編があります。
あとコレも関連作品ですね。
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